ソクラテス(プラトン著)

ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について12 終わり (真似について)

寝椅子には大きく分けると、寝椅子の実相、寝椅子の実物、寝椅子の似像があり、実相は神が作ったのもであり、実物は職人が作ったものであり、似像は画家が描いたものであるとし、後者になればなるほど真実在から離れていくといいます。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について11 (魂の優位性)

飢えや渇きは身体の空虚さをもたらす。無知は魂の空虚さをもたらす。前者は食べ物や飲み物みよって満たされ、後者は知識によって満たされるといいます。この2つの内、より真実を人間にもたらすものはどちらなのか。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について10 (真実の生き方)

魂の3部分には、「理知的な部分」「気概的な部分」「欲望的な部分」があるとしていました。・「理知的な部分」は何かを学び知る、知を求める。・「気概的な部分」は勝利や名誉を求める。・「欲望的な部分」はあらゆる欲望、欲求による快楽を強く求め大方金銭によってそれは達成される。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について9 (様々な国家制度)

ソクラテス曰く国家制度には優劣があり、順位は以下のようになるといいます。1、優秀者(王者)支配制2、名誉支配制3、寡頭制(財産、富裕者支配制)4、民主制5、僭主独裁制1が最も優れた国制であり5に向かうにつれ劣った国制になっていくと。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について8 (洞窟の比喩、哲人支配)

ソクラテスは、一国の支配者は哲学者でなければならないといいます。洞窟の比喩のように、自ら上へと向かい、太陽(善のイデア)やその他の実物を認識したうえで、洞窟へ再び戻り、洞窟の中に居る人々を上へ導かなければならない。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について7 (善のイデア)

結論として、個人の正義とは、個人の内に存在する魂の構成要素である3つの部分(理知的な部分・気概的な部分・欲望的な部分)が、それぞれ自然本来の性質に従って自己の役割を果たすこととなった。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について6 (4元徳、魂の3部分)

僕たちが想定している、完全に徳を具えた国家が成立したと仮定したとき、その国家には四元徳と言われる正義・知恵・節制・勇気この4つがなくてはならないといいます。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について5 (支配者になるべき人とは)

ポイ二ケ(フェニキア)という地方に伝わる物語を持ち出してソクラテスは言います。人は生まれながらに優劣があり、神は統治すべき能力のある人には金を、その補佐に当たる人には銀を、それ以外の人々には銅や鉄を混ぜ合わせたのであるといいます。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について4 (守護者の教育について)

幼いときは、とてもやわらかく最も重要な規範が自分の中で形作られる時期でもあるため、この時に両親や兄弟、友達を大事にすることやその他さまざまな善い美しい価値観を心の中に植えつけ養育しなければならない。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について3 (国家の成り立ち)

しかし、不正なことも上手くやらなければそれなりの罰を受けることになる。立派なことの前には神々は汗を置いたというように、不正なことを上手くやることにも相当な労力が必要になる。仲間を集め組織を作り、抜け目が無いように策略を練り、罰を受けることを恐れない勇気も必要になる。