ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について8 (洞窟の比喩、哲人支配)

ソクラテスは、一国の支配者は哲学者でなければならないといいます。洞窟の比喩のように、自ら上へと向かい、太陽(善のイデア)やその他の実物を認識したうえで、洞窟へ再び戻り、洞窟の中に居る人々を上へ導かなければならない。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について7 (善のイデア)

結論として、個人の正義とは、個人の内に存在する魂の構成要素である3つの部分(理知的な部分・気概的な部分・欲望的な部分)が、それぞれ自然本来の性質に従って自己の役割を果たすこととなった。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について6 (4元徳、魂の3部分)

僕たちが想定している、完全に徳を具えた国家が成立したと仮定したとき、その国家には四元徳と言われる正義・知恵・節制・勇気この4つがなくてはならないといいます。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について5 (支配者になるべき人とは)

ポイ二ケ(フェニキア)という地方に伝わる物語を持ち出してソクラテスは言います。人は生まれながらに優劣があり、神は統治すべき能力のある人には金を、その補佐に当たる人には銀を、それ以外の人々には銅や鉄を混ぜ合わせたのであるといいます。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について4 (守護者の教育について)

幼いときは、とてもやわらかく最も重要な規範が自分の中で形作られる時期でもあるため、この時に両親や兄弟、友達を大事にすることやその他さまざまな善い美しい価値観を心の中に植えつけ養育しなければならない。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について3 (国家の成り立ち)

しかし、不正なことも上手くやらなければそれなりの罰を受けることになる。立派なことの前には神々は汗を置いたというように、不正なことを上手くやることにも相当な労力が必要になる。仲間を集め組織を作り、抜け目が無いように策略を練り、罰を受けることを恐れない勇気も必要になる。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について2 (正義・不正の賞賛)

目、耳、そのほか多くのものには「働き」というものがある。目には物体を見るという働きがあるし、耳には音を聞くという働きがある。そのほかのものにも、それが果たすことのできる、あるいはそれだけがもっとも良く果たすことのできる「働き」がある。
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『国家』 正義について1 (正義とは誰の利益か)

「正義」とは何なのか。これを知ることは、人間にとって永遠の課題であるかもしれないし、決して人間には知ることができないものなのかもしれないし、もしかしたら人間が作り出した概念に過ぎず、存在しないものなのかもしれません。
エピクロス

エピクロス 快楽主義

はじめにプラトン哲学とは違い、善と悪、快楽と苦痛は全く違うものだという考え(プラトン)と、快楽こそが善であるというエピクロス。そして、「快楽」を第一の人間の善として、人生における全てを判断するという、定義としてはプラトンと対立的。では一体、...
ソクラテス(プラトン著)

プラトン著『ゴルギアス』 弁論術について4 終わり (欲望の在り方)

「害悪さ」には優先順位があり、一番有害なのは、魂の劣悪さ(不正、放埓、無知、臆病)、次に有害なのは身体の劣悪さ(虚弱、病気、見た目の悪さ)、次に有害なのは財産の貧しさであるといいます。