小説 パラドックスのその先 この世に「答え」が明確に存在していたら、芸術なんていらないだろう。でも、「答え」が存在しなかったら、人は不安でたまらないと思う。「答え」の在る安心感と、「答え」の無い自由さ。人は所詮、その間を行き来して人生を終えるのだろう。幸せと苦しみを味... 2023.12.29 小説
小説 零の世界 とても心地のよい世界へ舞い降りた。此処へ初めて訪れる人、たびたび訪れる人、もう来飽きた人、若い人から年長者まで。小難しさから解放された世界、または小難しさへ没入する世界、何が本当で何が嘘か、そういったものを小馬鹿にして全てを受け入れ消し去る... 2023.09.24 小説
小説 非物質世界へのあこがれ 何もかもがどうでもよくなって全てを捨ててしまいたいと本気で考えているとき、矛盾するかもしれないが、この世のどんな快楽よりも快く幸せな時を過ごせる。視覚的な義務を忘れ、聴覚的な義務を忘れ、触覚的な義務を忘れて、全てを感じるままに感じていいとい... 2022.05.26 小説